空欄防止



富士山登山記録

 

soudan-bloge-62 月に何回か河口湖周辺に行って、富士山を眺めたり、写真を撮ったりしている。
しかし、これまで富士山に登ったことはない。
体力がないので、登れる自信もなかった。

けれども、あるとき、いつものように富士山を眺めていて思った。
年々、体力は衰えていく。
この先、富士山に登れる可能性は年ごとに低くなる。
元気なうちに、一度、日本一高い富士山に登ってみたい。
幸い、事務所には、毎週のように、奥多摩や秩父の山に登る佐久間君がいる。
以前、富士山の眺望日本一といわれている三つ峠に、彼と一緒に登ったこともある。
彼に手伝ってもらい、1年ほど前から富士山登山の準備を始めた。

山と渓谷社の「富士山ブック 2007」を参考にして、登山計画を立てる。
富士山には、河口湖口コース、須走口コース、御殿場口コース、富士宮口コースの四つの登山コースがある。
交通の便は悪いが、緑が多く、登山者が少ない須走口コースに決める。
体力がないので、山小屋で一泊する。
危険なので、夜間は登らない。
ご来光は山小屋で見る。
登山の時期は、梅雨が開けて、天候が安定する8月上旬とする。

衣類、雨具、ヘッドランプなど、富士山登山に必要な装備も一通り揃えた。
いよいよ登る、というときになって、彼が助言してくれた。

「登山で守らなければならいルールは、ただ一つ、無事下山」

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2008/8/12

mark01 8:30
五合目 標高2000
須走口コースの登山開始地点。
仲間三人で登るという大学生にシャッターを押して下さい、と頼まれる。
記念に私も一枚。
いよいよ登山開始。
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mark01 8:45
古御嶽神社
登頂祈願でなく、無事下山を祈願。
一人だから無理はしない。
自分のペースで、ゆっくりと。
                                   
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mark01 10:00
小休止。
ここまでの登山道は樹木が多い土の道。
富士山の山頂が雲の中に、かすかに見える。                                   
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mark01 10:10
新六合目 標高2460m
今日は8月12日 曇り、時々晴れ。
真夏日。
汗はでるが、登山用の下着は透湿性、速乾性がよいので、じきに蒸発する。
下着がべとつくことはなく、暑さは気にならない。
ここまでは、順調。                         
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mark01 11:10
六合目 標高2700m
登山道は、もう溶岩礫の道。
勾配がきつくなる。
登り初めてから、2時間半。
疲れた。
リュックを下ろして、水を飲む。
下界は雲の下、頂上は雲の上、
ここは雲の中。
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mark01 11:35
晴れた。
息苦しくなったので、また休憩。
左上方に見える山小屋が、今日、泊まる太陽館。
この後、何度も小休止した。
                              
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mark01 12:20
七合目 標高3000m
太陽館に到着。本日の登山終了。
お昼は、太陽館特製のラーメンを頂く。
一人、ビールで乾杯。
150名収容できる山小屋に、私の他に三、四人、ほぼ貸切状態。
13時頃から昼寝。
18時ごろ、夕食。
おかずは、ハンバーグに豚汁。
豚汁はお代わり自由。
美味しかった。                              
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mark01 19:00
新鮮な空気を吸いに外にでる。
日が落ちて、真夏とは思えない冷たい風が吹いている。
標高3000mのお月さん。
ひと寝入りしたせいか、疲れがとれた。
体調がいいので、出発を夜中の1時に変更する。
出発時間まで、もうひと寝入り。
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2008/8/13

mark01 1:50
午前1時、ヘッドランプを点灯し、暗い中、登山開始。
風がなく、真夜中なのに寒くない。
本七合目標高3200mに到着。
今日はベルセウス座流星群が大接近する。
休むときは、みんな上を向いて、夜空を見る。
あちらこちらで、「あ、流れ星」の声。
私も見た。                            

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mark01 2:35
八合目 標高3350m
ヘッドランプの灯りで夜の山道を登る。
登山道は道幅が広く、整備されている。
ランプをつけていれば、夜間でも、昼間と同じように登ることができる。
星空の下、夜の登山も気持ちいい。
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mark01 3:05
本八合目 標高3400m
ここで河口湖コースの登山者と合流。
ここからが富士登山で一番きつい、
胸突き八丁。
渋滞で、少しずつしか登れない。
私には丁度いいペースだ。
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mark01 3:30
八合五勺 標高3450m
途中、三人の親子連れが、ハイ1,2,3・・・、ハイ1,2,3・・・と掛け声をかけながら登っていた。
掛け声に合わせて、三歩進んで、一休み。
三歩進んで、一休み。
先頭が小学校低学年の男の子、次に小学校高学年の女の子、最後にお父さん。
しばらくの間、私も、その掛け声と一緒に登った。 
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mark01 5:00
登山途中で、雲海から御来光。
急いで、登山道をはずれ、リュックをおろして、カメラを取り出す。
拝むのを忘れてシャッターを押した。
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mark01 5:20
夜明けの富士山
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mark01 5:50
富士山の山頂に到着。
下界は雲で見えない。
登頂記念に、浅間大社のお守りと、お札を買う。
一休みしたら、下山する予定。
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mark01 6:05
火口の向こう側に見える高いところが富士山で一番高い本当の頂上。
標高3776m の剣が峰。
身体は疲れているが、苦しいところも、痛いところもない。
今、朝の6時。
登れるかもしれない。

とりあえず登れるところまで。
辛くなったら引き返す。
予定変更、登山再開。
                          
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mark01 6:15
須走口コースの頂上と登山道。
夜が開けても、登山者の列。
剣が峰を目指す登山者は、
それほど、多くはない。
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mark01 6:20
あっという間に、さま
ざまな形に姿をかえる雲。
あちらこちらで、雲の間から日の光が射している。                             
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mark01 7:00
富士宮コースの頂上。
休憩で、じっとしていると、真夏でも、富士山の頂上は寒い。
歩いていれば、寒くはないが、少し歩いただけで、息が切れる。
休みの回数を多くとり、休む時間を短くする。
登ったり、降りたりの道が続く。
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mark01 7:40
最後の石段を登ると、
日本の国で一番高い地点、
富士山の山頂に到着。
日本最高峰富士山剣が峰3776mと書かれた石碑が立っている。
ここで、記念撮影。
一休みして直ぐに下山開始。
歩き始めて間もなく、雨になった。
富士山の山頂では、雨が頭でなく顔に降る。下りの砂道は、傾斜が急な上に、距離が長く、途中で膝が痛くなる。
休憩しても、痛みが取れない。
何回も何回も休みを取りながら降りた。

 

mark01 14:30
五合目に到着。晴れ。
無事下山

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富士山には、小さい子からお年寄りまで、幅広い年齢層の人達が登っている。
日本人だけでなく、大勢の外国人も登っている。
けれども、登山道には紙くず一つ落ちていなかった。
登れたことと、きれいな富士山に感謝したい。

 
明けやらぬ 富士の胸突き 登りなば

 

流星群が 夜空を駆けて
      はんだ
 
 
 
 
 

 

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